狂人日記

note始めました。詳しくは一番新しい記事で!

006 3/2 【今更ながら】

今、半年くらいぶりに湯船に浸かっている。風呂に入っていなかったわけではない。湯船に入っていなかっただけ。何故か?それは勿論勉強時間を少しでも増やすため。

ブログを始めて少し経つが、まだろくに自己紹介もしていない。何故僕が合格発表前から浪人生気取りでブログをしているのか?何故今まで勉強していた人間が今もなお勉強しているのか?まだお伝えしていない本ブログの目的・理念を記しつつ、その点について少しだけ話そうと思う。

 

地元の小学校を卒業した僕は麻布中学高等学校に進学した。「御三家」という括りの信憑性はともかくとして、毎年50人、浪人含めば100人東大生を輩出しているれっきとした進学校である。周りが東大受験生ばかりだからといって、ろくな志望動機もなくただ周りに流されて東大を志願した僕は、高2の5月から勉強を始めた。毎日10時間ほど。それまで全く勉強していなかったとはいえ、努力は着実と実っていく。

受かるはずだった。

しかし忘れもしないセンター二日目。なんと。なんと、得意の数学で。数1aを間違えて数1で受けてしまった。満点取るつもりだっただけに、余計に力んでしまったのか。今となってはわからないが。ボロボロのメンタルで受けた2bも惨憺たる有様で、恐らく780〜790ほど取れたセンターは740にまで落ち込んでしまった。

今年のセンターは足切りが高い。故に第一志望の文Ⅲから文Ⅱに転向する必要が生じてしまった。純粋に最低点は10点高くなり、センターのビハインドも約10点。合わせて20点のディスアドバンテージは、潜在的に文Ⅰレベル以上の二次得点を要求していた。それでも必死に追い上げようとした。

社会こそ伸びないものの、英語は秋のスランプをようやく克服して本番前には70点を狙えるラインに到達。国語も現代文が直前に目覚ましい伸びを見せ、70オーバーを目標にできるほどになった。得意の数学は第2回東大模試では偏差値76、2016.17.18の過去問では全て70/80点を超える凄まじい成績を見せた。70点×4科目=280点。文系生にはそうそう見られない歪な点数設計だが、上手くいけばやれる自信はあった。し、それが過信でも盲信でも、不安を自己肯定で気圧すことが何より大事だということは、6年前の中学受験から学んでいた。

本番1日目。

帰り際、友人との帰路、談笑交じりに不合格を確信する。

どうやら「直線Lは点(2.2)を通る」らしい。

友人の言葉からその事実に気づいた時、何故かは今になってもわからないが、特に何の感情も湧いてこなかった。70点取る必要があった数学。事もあろうに、愚昧なる僕はあのセンター試験から一切を学ばず。問題文を読み違え、解けるはずもない架空の難問に頭を抱えていたのだった。

「浪人したら『狂人日記』っつーブログたてるわ。」

晩秋、級友に冗談交じりで言っていた言葉がふと思い出される。このブログが立ったのは、そうしてあっという間に過ぎ去った二日目の試験後すぐのことである。

 

後悔はある。けども、意外と毎日を悠々と過ごすこともできる。清々しいほどに。イッポングランプリをYouTubeで違法視聴して腹抱えて笑えるし、明日も友達とROUND1に行く。かといって堕落しきるわけでもなく、浪人生として勉強しようという意思もあるし、暫くは自制心を保てる自信もある。

 

…というのは今だからこそ言えることなのだろう。笑い飛ばせるのは自分の愚かさだけ。胸の底に沈んでいる孤独感と寂寥感はきっと合格するまで払拭されない。現役の時に頭がおかしくなるほど勉強したのならば、僕は明日「狂」ってもおかしくない。僕だけじゃない。浪人生はそういう生き物なのだろう。まだたった五日目の浪人生活が、先行きの見えない不安が、そう告げている。だからこそ、その不気味さを少しでも解消すべくかの名作の題を借りたのがこの「狂人日記」。いつか障害に当たった時、努力の軌跡と読者の存在は糧になってくれるはず。この日記はそういう意味で自分への投資なのだ。将来狂いかけた浪人生をきっと救ってくれると信じて、まだ始まったばかりの「狂人日記」、日々綴っていきたいと思う。

…長くなってしまった。つい先日の受験のことだからか、やはりまだ子供だからか。シニカルを装ってもどうしても火照ってしまう。

 

のぼせた。そろそろあがるか。

 

 

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