狂人日記

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030 【以下の問いに答えよ。】

"What is worth doing is worth doing promptly"と"Slow and steady wins the race"という、内容の相反することわざがある。どのように相反するか説明したうえで、あなたにとってどちらが良い助言と思われるか、理由とともに答えよ。全体で60〜80語の英語で答えること。【「狂人日記」オリジナル問題 目標解答時間:8分】

 

 解説

 

前者は「善は急げ」、後者は「急がば回れ」の訳があてられることが多い。指示がかなり具体的で細かいので、その指示通りに素直に書いていけば良い。①相反する点②個人的に好ましいのはどちらか③その理由をそれぞれ1(〜2)文で説明していくのが妥当。やや易。

①"deffers in that〜"を用いて「成功のために、前者は迅速に、後者は慎重に行動するよう説いている」と書き出すのがベーシックなスタイルか。"in that"は対等な二つを対比する時に使いやすいフレーズで、特に東大の条件英作文では冒頭にも持ってきやすいので是非使えるようにしておきたい。「〜という点で」という直訳から逆算して濫用すると意味にズレが生じるため注意。

②素直に"〜 is more helpful for me"などと表現していけば良い。文末に"for the following reason(s)"などと書き加えると③が書きやすくなるが、理由の表現はいくらでもあるので特にこだわる必要はない。むしろ③冒頭で"That is why〜"と書き出す方が一般的だろう。

③具体エピソードを持ち出すのが最も手っ取り早い手法。ただし捏造しても良いので、この部分の構想に1分以上かけないこと。東大の条件英作文では、特に本番の緊張下においては何を書けばいいのか、そのテーマが思いつかなくなることがしばしばある。つまらない単純なもので良い。必要十分な話題を出来るだけ早く日本語で下書きできるようになること。以下、②で前者(善は急げ)を採択した場合の例を挙げてみる。

Ex1:何故なら私は行動が遅いことで損をすることがしばしばあるからだ。例えば先日、楽しみにしていた映画の予約を先送りし続けていたら、その映画の公開期間が終わってしまった。

受験生が映画に行くとは考えにくいが、その点で減点されることはない。ちなみに「悠長な」という意味を直接表す形容詞は英語にはない。文脈によって"patient"や"feel forever(皮肉を込めて)"などが用いられる。

Ex2:迅速に行動することでモチベーションを維持したまま成果を達成できるからだ。勉強においても、カレンダーで区切りをつけるのではなく思い立ったらすぐ始めることで成績が上がりやすくなる。

一文目を"Doing promptly enables〜"の無生物主語構文で書いてやると良い。「思い立ったらすぐ始める」は"as soon as"を使う。ただし、これくらいの(複雑な)ニュアンスを出そうとすると字数がかなり一杯一杯になる。確かに勉強の話題に寄せるのは受験生として書きやすいが、そのあたりの塩梅は演習を積んで慣れるしかない。この手の文は捏造というより解答者の本心だろう。「迅速な勉強」は有効だという経験則が伺える。実際その通りで、英語学習に限らずあらゆる勉強は「思い立ったらすぐ」始めることが肝要である。受験生なのだから、少しでも勉強に積極的な気持ちが生じたら、他の何を投げ出してでもすぐ机に向かうべきだ。その姿勢で得た知識は普段の何倍もの定着を見せる。「来月から始めよう!」という自分で作ったルールに縛られるのは好ましくない。まさに「善は急げ」なのである。そう、だからこの点において、日課を投げ出してでも勉強に勤しむことは正当化されるのだ。たとえそれが「毎日更新」を謳うブログだとしても!たとえそれが五日間連続無更新だとしても!!たとえそれが「狂人日記」だとしても!!!

 

ずっと世界史してました。悪気はないんです。楽しみに更新を待って下さっていた読者の皆様、申し訳ありませんでした…………。

 

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