狂人日記

note始めました。詳しくは一番新しい記事で!

068 7/6 【以下の問いに答えよ。4】

熱引きましたが体調不良により書きだめです。毎日更新宣言は別にしてないけど…。

そういえば、基本導入部は書きだめして、勉強実況シリーズはその日解きながら独り言気分でメモ(主目的は後で見返す用)してるので、見出しごとに敬体(ーですます)と常体(ーだ)が変わっています。①読者向けは敬体②独り言あるいはちゃんと腰据えた文は常体、という風にスイッチしていたつもりですが、記事を一つ丸ごと読むと読みにくいかもしれません。今後はもう少し統一するようにします。申し訳ない。

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以下の問いに答えよ。4

地理。今回は電車の中でも解きやすいように私立風で作ってみました。問いに答えるのは簡単ですが、地味で抜けがちな内容をまとめてみたので是非。

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●ウォーミングアップ

以下の文章を読み、次の問いに答えよ。

アラスカやハワイなどを除いたアメリカ合衆国の主要な領土は、北東部、南部、西部、【ア】の四つに分けられることが多い。しかしこれらを社会的区分と呼ぶならば、次のように自然地理的区分を設けることもできる。

まず「合衆国の主要な領土」を二本の直線で四等分してみよう。一本は西経【A】°の線で、この線を境に湿潤地域と乾燥地域におおよその区分けをすることができる。もう一本はニューヨーク付近を通る北緯【B】°の線で、この線を境に寒冷地域と温暖地域におおよその区分けをすることができる。だから例えば、この2本の直線で区分された「南東部」は、その気候をケッペンの気候区分で表すと【イ】が広く分布することになる。

問.【ア】【イ】を適切な言葉で、【A】【B】を適切な数字で埋めよ。ただし数字は十の倍数で答えること。

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ウォーミングアップ 解答

【ア】中西部

【イ】温暖湿潤気候

【A】100

【B】40

難易度:易

解説

全問正解したい。【イ】に関してはフロリダ半島の一部がAmですが、「広く分布」するのはCfaです。【B】40°N線はアナトリア半島を通ります。

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文字通りウォーミングアップでした。ここから本題です。

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問題

先ほどの文章の続きである以下の文章を読み、次の問いに答えよ。

この自然地理的「南東部」には、「北東部」から貫くように古期造山帯の【ウ】山脈がそびえ立つ。この山脈のさらに南東部に目を向けてみよう。【ウ】山脈の南東部はさらに3つに区分できる。一つ目はフロリダ半島で、中心都市マイアミにはAm気候が分布している。二つ目はメキシコ湾から大西洋岸に広がる【エ】平野で、日本の【オ】と並ぶ典型的【カ】として知られている。そして三つ目は【ウ】山脈の東縁にもあたる【キ】台地である。この台地で最も特筆すべきはその【ク】だろう。【キ】台地と【エ】平野の境界を形成するこの【ク】は、典型的【ク】都市を持っている。これらの都市では綿工業が盛んであったが、それではその原料の綿花はどの地域で生産されているのか。綿花生産に深く関わる人種はどの地域に多く居住しているのか。「盛んであった」綿工業が廃れつつあるのは何故か。このように、自然地理的区分から社会経済的考察をしてみるのも興味深い。

問1 【ウ】〜【ク】を適切な言葉で埋めよ。

問2 【ク】都市の形成要因を二つ、それぞれ25字以内で述べよ。

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解答

問1

【ウ】アパラチア

【エ】大西洋岸

【オ】九十九里浜

【カ】海岸平野

【キ】ピードモント

【ク】滝線

問2

・河川交通の終点地として交通の要衝地を担えたこと。(24)

・滝を流れる水から水力エネルギーを得れたこと。(22)

 

難易度:やや易

ピードモント台地と水力エネルギーはやや細かいか。

 

どうですか?ちゃんと解けましたか?本当に私立の問題みたいな出来だったでしょ?ちゃんとオリジナルですよ。こういう問題は作れるのにいざ問題解くと馬鹿みたいに何もわからないんですよね〜なんでなんでしょうね〜勉強せずこんな記事ばっか書いてるからですかね〜解説行きます。

解説

「海岸平野」は忘れがちじゃないですか?少なくともこの記事を書いたのは僕がよく忘れるからです。形成要因は「離水」を覚えておけばなんとかなります。例は大西洋岸平野と九十九里浜を覚えておけば良いはず。

大西洋岸平野

①「メキシコ湾から大西洋岸に広がる」

②海岸平野

→③広大で低平

詳しく調べてませんが、僕は先の二つ以外に有名なものは聞いたことがありません。「低平で広大」という特徴から、スノー→サンベルトの移動要因の一つ「広大な用地」を思い出せると良いですね。

スノーベルト→サンベルトの移動要因

①スノーベルト鉄鋼業の衰退

 ⑴原料枯渇⑵施設老朽⑶賃金上昇

②サンベルトの自然地理的好環境

 ⑴広大な用地⑵温暖な気候

③安価な労働力

④先端技術産業の発展

(*「⑤メキシコ湾油田を始めとした原料の供給」は『村瀬の地理Bをはじめからていねいに 地誌編』に記述されていましたが、臨海セミナーテストゼミでそれを書いたら減点をくらったのでここではグレーとしておきます。あるいは僕の書き方が悪かったのか。)

で、この低平な平野とピードモント台地の境に分布するのが「滝線」であり「滝線都市」なわけです。ピードモント台地はややマイナー地形でしょうか?そう感じるのは僕が勉強不足なだけかもしれません。滝線都市⇔ピードモント台地のセットで一応覚えておくと良いでしょう。

引用 :Wikipedia『ピードモント台地』より

ピードモント台地の東縁にはいくつもの滝が形成されている。これらの滝のある地点は、かつては河川を利用した水上交通において船で遡れる最上流の地点であったため、船荷の積み替え地点として集落が形成された。また、滝には水車が設置され、その動力を用いた製粉業や紡績業が栄えた。こうして、ピードモント台地の東縁には滝線都市と呼ばれる都市がいくつも発展していった。滝線都市の例としては、北からパターソン、トレントンフィラデルフィアボルチモアワシントンD.C.リッチモンド、ローリー、コロンビア、オーガスタ、コロンバス、モンゴメリーなどの例が挙げられる[2]。


wikiの記事に滝線都市がわかりやすくまとめられてたので引用します。つまりはこういうことです。記述の解説もこれで十分でしょう。強いて指摘するなら赤文字部分で、動力→電力とは限らず、かつては綿工業用に水車を用いていた点でしょうか。

最後に、センターの断面図問題用に簡易標高だけ記して終わりにします。

「南東部」の簡易標高

①アパラチア→2000m級 平均1000m

②ピードモント台地→50〜300m

③大西洋岸平野→低平

気になった人は、問題文に書かれている問いかけも含めて、資料集の地図を眺めてみると勉強になるかもしれません。

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