狂人日記

志なき卓越。

097 8/13 【駿台実戦 復習メモ】

駿台実戦復習の過程で、折角なので色々メモしてみました。といっても細々した知識ではなく、解答に書いてある以上のことで僕が気づいたことをここで発信する形です。文系諸氏はどうぞ参考にしてください。

*以下この記事は著作権フリーです。引用転載ご自由に。

---

文系数学第三問 別解

二項定理で解く別解です。

f:id:spicy-lily:20190813060108p:imagef:id:spicy-lily:20190813060115p:image

ポイントは2点。まず一つに、サイコロなど複数の事象が一定確率で起きうるものをn個同時に試行する問題は、しばしば二項定理を使えるということ。「k個Aの結果となる」というふうに考えると、nCk•( )^n•( )^n-k と立式できることがあります。これをシグマにかける過程で二項定理を逆向きに使えます。

二つ目は上記の解法の利点について。一見何も利点は無いように思えますが、実はある面で計算処理を楽にすることに成功しています。順像法(ファクシミリの定理)や二変数関数の平方完成を思い出しましょう。多変数関数と対峙した際の重要な原則「文字固定」は、「元」を下げるために行います。「元」は「二元一次方程式」などの「元」です。文字を定数と見ることで関数を一文字少ないものと見なし、処理しやすい形に引き込むわけです。同様の現象がこの解法でも起こっていることを確認しましょう。「5が出る回数」を固定することで、2,3,5(三元)or5,6(二元)をそれぞれ二元、一元とみなすことができます。それは何を意味するか?ベン図を思い浮かべるとわかりやすいと思います。k回と固定しているため「5」の円をベン図に描く必要はありませんね?よってベン図内の処理(模範解答「3元」の場合、2重3重に重なった部分を足したり引いたりする必要があります)が一段階楽になるというわけです。f(k),g(k)の式と模範解答を見比べてもらうとよくわかると思います。計算ミスしやすいベン図の被りの処理が、一つの円(5が出る回数)がなくなった分楽になっています。

 

ただしこの解法は少し記述量が多くなります。計算自体は見かけよりも楽ですが常に使える解法というわけでもありません。場合に応じてフレキシブルに対応できるよう、模範解答のような王道もしっかり身につけておくのが吉だと思います。以上高得点出して調子に乗った魯迅から数学ワンポイントアドバイスでした。

---

国語第四問⑴

解答例に物申す!この解答は違うだろ💢と確信を持っています。以下その根拠と僕の解答(本番時のものはメモしてないので復習時に再度作ったもの)を書いていくので、文系諸氏はちょっと読んでください。コメント欄やpeing(https://peing.net/ja/f03e4ef2c422c0?event=0)で疑問・反論等受け付けます。

-

駿台の解答例】

星座を「セットにされた星たち」と見る言葉の感覚のなかで、恣意的に結ばれた星の集合を押し付けられる退屈さを感じていたから。

太線部に意義申し立てをしたい。ただ、その前に他の要素について確認をしておきます。

設問は「星座自体が、ぼくにはしっくりきていなかった」理由を問うものです。文章を読み進めると傍線部に続く6〜9段落に筆者の"constellation"への不満が書いてあるため、この部分を中心にまとめれば良いことは容易にわかります。類比としての「点つなぎパズル」と"constellation"を抽象すると、①他者による既成概念に則らなくてはならず、②さらにその概念の基準が恣意的であることに③不満を感じる、以上三要素は必須だということがわかります。駿台の解答例でも、②は言わずもがなとして、①は「押し付けられる」に、③は「退屈さ」にそのニュアンスがきちんと反映されています。

③は「屈辱」という表現に加え、

8段落「白紙に自由に描くほうがずっとおもしろい」

9段落「夜空を線引きしないで自由気ままに眺めるほうが楽しかった」

という対の情報の反転から導き出せます。僕は確か本番では③のポイントを「つまらなく感じた」と書いたと記憶しています。なるほどたしかに「退屈」の方が適切な表現ですね。反省。…さて、僕が言いたいのは、駿台の解答例が先ほどの太字・赤字部分にした部分を見逃しているということです。本題に入りましょう。

 

傍線部アにいたるまでの3〜5段落に目を向けてください。駿台はここをただの導入だと思っているようですが、僕に言わせれば設問⑴における画竜点睛の1点に繋がる重要な部分です。筆者は3段落目と4段落目を夏と冬の対比として叙述しています。重要な部分は「目がすっかり慣れてくると、自分が立っている流れと、見上げている銀河が徐々に重なり、すぅぅぅっと上空の流れへ吸い寄せられそうになる瞬間がある。」(3段落)、「ぼちぼち帰ろうかと空を見上げると、銀河まで凍っている感じだった。夏以上にびっしり星がちりばめられ、裸の白樺や樫の木の枝先がみんな星を指し示してくれていた。」(4段落)の2点です。銀河=夜空の美しさに没入するあまり、まるで空と地上とが一つになったかのような筆者の錯覚がレトリカルに表現されています。

これら並列する二つの段落を集約し次に繋げる役目を果たす5段落目は、両段落の上部構造に位置すると見ることもできます。その点に注目しながら3、4段落目を抽象すると、「筆者は季節を越えて地上の自然と一体した夜空を満喫していた」とすることができます。勿論「自然」は5段落目「満点の自然美」から引用してきたものです。「満点」は「銀河」に留まらず、地上と上空が一体した光景の煌めきを指すものでしょうから。本来「自然」は多義語(①アポステリオリの対:アプリオリ、自在②人為の対:自在③いわゆる「自然」、nature ここでいう自在は「あるがままの状態であること」、アプリオリとほぼ同義)であり、現代文の答案に積極的に使いたいものではありません。ですから「地上の」という形容詞で限定しています。夜空との対を強調する役割も担っています。ちなみに「銀河」は一種の比喩であるため、「夜空」に換言したほうが良いと思われます。

「光景のイメージ」は第四問比喩崩しの常套手段です。実際僕は解答中よく絵を描いて状況把握しています。「地上と夜空の一体」を思い描いてみましょう。想像できましたか?地上と夜空の境界=地平線が、「すぅぅぅっと」消えていく光景が浮かんできませんか?ここがまさに解答のポイントです。

★をもう一度見てください。3〜5段落を踏まえた上でこの文を読むと、赤線部が意味を持っているように見えてきます。④「夜空を線引きしない」こともれっきとした「ぼくにはしっくりきていなかった」理由になることがわかるでしょう。「線」から「地平線」を想起できるかがポイントです。星座の線と境界線のダブルミーニングでしょう。本当にこの筆者は日本語が上手い。…ところが駿台模範解答は全くそれを反映させていません。解説を読む限り字数の関係による省略とも思えません。本当に3.4段落の描写がただのお飾りとでも思っているのか?

そもそも「星座を『セットにされた星たち』と見る言葉の感覚のなかで」という記述は"constellation"の具体化にすぎません。たしかにわかりにくい部分ですから詳細に書くに越したことはありませんが、字数制限の中で優先すべきは先に述べたポイントではないでしょうか。「理由」を問う設問なのですから。

 

以上を踏まえ、僕の解答例を以下に載せます。ポイントは★黒字部分「自由」を解答に組み込んでいることです。繰り返し表現は積極的に使うべきですし、「線引きしない」夜空の対としての情報であり3.4段落の上部構造に位置するフレーズだと言えるからです。つまり「自由」という表現に要素④を詰めているということ…百聞は一見にしかず!僕の解答いきます。

魯迅の解答

地上の自然と一体した夜空を満喫していた筆者にとって、他人が恣意的に定めた「セットにされた星たち」という概念を強いられるのは不自由で退屈に思えたから。(74字)

文字数は一般に1行35字が好ましいと言われているので少し多いですね。気になるようなら「『セットにされた星たち」という概念』を"constellation"に置換すれば65字になります。英語を答案に書くのは若干抵抗がありますが、他大学での類例もありますし、少なくとも(東大の採点で)減点が来ることはないでしょう。何より先に述べたように「理由」を問う設問ですから、優先して削ぐべきはここです。まあ実践では変にこだわるより文字をギュウギュウに詰めて具体化した方が良いでしょうね。

正直僕はこの解答に絶対の自信を持っており、駿台より僕が正しいと確信を持っています。文系諸氏、いかがでしょうか……。

---

地理第一問A⑶

以前の記事で「ユーカリから類推して照葉樹林の油分を要素に解答した」と書きましたが、植生の油分と自然発火の関係を調べてもユーカリ以外出てきません。解答にも記載がありませんし、どうやら僕の勇み足だったようです。無念。また調べる過程でオーストラリアの自然発火についてもう少し詳しい情報を手に入れました。

オーストラリアの自然発火

①乾燥・温暖な気候

ユーカリの葉の油分

③オゾンホールによる強い日光

オーストラリアのオゾンホールは有名ですが、その背景は南極オゾンホールの巨大化にあるようです。故にチリも被害にあっているらしい。ここあたりは問題にされてもおかしくありませんね。

以下、参考URL。

https://kajitetsuzukipro.com/2018/10/15/yamakaji-genin-shizenhakka/

http://www.kyoritsu-wu.ac.jp/nichukou/sub/sub_gensya/Social_problem/environment_problem/ozon.htm

https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/ozonehp/3-31ozone_o3hole_sp.html

---

それにしても復習してると思ったより出来が良くないことに気づくというか、自己採点よりもう少し低くなりそうです。冊子掲載は無理そう。残念ながら。まあA判には引っかかるよう祈ってます…。以上!神記事でした。

東大受験生ブログランキング

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村